なめてんの?
なのにいい人?






思わず顔が赤くなってしまった。






いい人ってことは悪いことじゃない。






それは俺に対して好感を持っていることだと思ったからだ。






俺はもう最高に気分が良かった。






だけど沙彩の言葉にはまだ、続きがあった。






「でも、一番思ってることは……こ、怖い」






「怖い?」






俺は聞き間違いかと思って聞き返した。






「あ、えっと……うん」






……そっか。ホントなのか………。






沙彩も俺に気を遣ってるし……。





< 119 / 431 >

この作品をシェア

pagetop