なめてんの?
「えっと…介は、じ、自己中だと思う……います」





……は?






俺は驚愕した。





まさかそのまま、俺の性格について言われるなんて思ってもいなかったから。





それに、自己中……だなんて。





だけど機嫌が悪くなったりはしてなかった。





そうかもしれない、と一応予想はしていたから。





だって俺と沙彩が付き合ってる……っていうのは、
俺が無理矢理したことで、沙彩の気持ちは何も知らないから。






確かに今の俺の行動は沙彩にとったら“自己中”で“自己満”だ。






「だけど……まぁ、いい人かな?」





この言葉に、さっきより驚いたのは言うまでもない。





てっきり沙彩は最低な人間だ、と思っているに違いないと思っていた。





さっきも俺のことを自己中だと言ったし、俺の行動は最低そのものだったから。




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