なめてんの?
ものすごいスピードで動き始めてもう、校門も出た。





私の家とは全く違う道で、どこを歩いてるかも分からない。





「っ、だから…三舟くんの女、にはなれません……」





「お前、やっぱなめてるよな。俺、命令に背かれるの、無理なんだわ。
俺のもんなんだから、黙って聞いてりゃいーんだよ」






急に振り返った介が徐々に私に近づいて来る。





走るのもやめて。





な、何何何ぃーっ!?





「え?   っん!」






いきなり私の唇をふさいできた三舟くん…じゃなかった、介……。





「だから、俺の言うことは絶対。分かった? 
今度背いたら、これだけじゃ済まねーぞ??」





わざと挑発するような言い方をする。





だけど私は俯いたまま。






「……はい…」





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