さみしがりやのホットミルク
……だから。

だから──……。



「……? オミく、……!」



頬に触れていた手を頭の後ろにまわして、彼女の顔を引き寄せた。

2秒だけ、くちびるが重なって。

不格好な、逆さまのキスの後。真っ赤になって固まる彼女に、俺は殴られたせいじゃない胸の痛みで顔をゆがめそうになりながら、笑いかけた。



「……話したいことが、あるんだ」



──きみと、離れるために。
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