鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
あたしがここに来て4日。告白した次の日に琴美には全て話した。そしてその日からあたしの申し出を快諾してくれて今も何も言わず一人暮らしの部屋に置いてくれてる。


課長のことは職場でも距離を置いてる。目は合わせない。仕事で止むを得ず話しかけられても素っ気ない態度で返すから唯野さんや比嘉さんに心配されるけれど虫の居所が悪いとまた嘘を吐く。




楽しかったのに。課長といる空間が楽しくてずっと続いて欲しかったのに欲に負けて壊したのはあたし。こんな風に気まずくなるなら告白なんてしなければ良かったのに・・・。




「確かにさ、社内恋愛って上手くいってるときは楽しいけれど上手くいかなくなると気まずくなるのはわかる。でも、今の美晴は逃げているだけだよ。解決もしない。美晴はどうしたいの?課長の気持ちがたとえあんたの思うようにその元カノにあったとしてもそれを聞かずに勝手に決め込んで無視するのは大人のすることじゃないわよ」




「じゃあたしは大人じゃなくていい」




蹲り膝を抱いて丸くなって顔を隠す。今日はクリームソーダでも飲んで語るかと琴美と会社帰り、メロンソーダと箱入りの大きなアイスを買って帰って二人でクリームソーダを作った。



お酒を飲みたい気分だけど明日は仕事だし、羽目を外すなら週末だろうと今日は可愛らしい飲み物で乾杯。
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