鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
結局、冴子さんとあたしの予定が合ったのは今日。というのもあたしが偏頭痛に見舞われたり、冴子さんが風邪を引いたりと体調面での予定がなかなか合わなかった。



「冴子さん、もう風邪は大丈夫ですか?」


「ごめんなさいね。ついついクーラーかけたまま眠っちゃって。本当にバカよね。それにしても美晴ちゃんがこんなに運転うまいなんて知らなかった」




今度はお買い物一緒に行きましょう。冴子さんは道中の車内、無理をして会話を続けてくれていたけれど心中穏やかではないのが顔に出ていた。


あたしが聞こうとしていることはそんなにいい話ではないんだろうな。それでも覚悟を決めて話をしてくれるんだ。


どんな話でもちゃんと聞こう。


イタリアンの店に着いて最初に美味しく食事をしようと窯焼きピザとパスタのセットを選んで二人でシェアをすることにした。


なんだか不思議。お母さんと出掛けるってこんな感じなのかな?冴子さんも娘とシェアしてご飯を食べるみたいで幸せだって。
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