やばい、可愛すぎ。

小さく震えているのに、そっと白井の細い指が俺の頬の絆創膏に触れる。


その瞬間───どきり、と心臓が大きく脈を打った。


「───っっ」


「……御影くん?」


思わず、俺は勇気を振り絞ってみてくれている白井の顔を、そらしてしまった。


あーもう、本当に。

本当にっ、こいつ分かってんのかな。



らしくもなく赤くなっていく顔を見られたくなくて、

俺は口元を手の甲で押さえて───それから、心とは裏腹の冷たい声が出てしまう。



「……なに」


「御影くん怒って、る?」


「別に怒ってない」



< 142 / 514 >

この作品をシェア

pagetop