やばい、可愛すぎ。

どきり、とガラにもなく心臓が飛び跳ねるような音が聞こえた。


ゆっくり振り返るとそこには───


「……ぁ、ごめんね、急にひっぱったり……して」



俺の顔色を窺うように、眉を下げながら小さな、今にも消え入りそうな声でそいつは───白井は、そういった。



「……別に」


そっけなく、返してしまう。


そのそっけなさに、白井はますます困ったように眉を下げて、小さく手を震わせながら俺の袖から手を離した。



「……あ、のね。呼び止めたのは、昨日のことで」


「……ん」


「その……痛む?」


白井は、そういうと今にも消え入りそうな儚い瞳で、じっと俺を見上げる。


……こいつ、今自分がどんな顔してんのか、分かってんのかな。


いやたぶん、絶対わかってない。


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