やばい、可愛すぎ。
げ、と心の声をまた洩らしそうになる。
伏せていた顔を上げて、前でおちゃらけ口調でしゃべり続けていた高梨のほうを見る。
「……おまっ、もしかしてさっきから機嫌が悪いのは、水瀬くんのせいなの?」
「……」
返す言葉もない。
けど、高梨に言われると無性に腹が立ってまた、何も言わずに顔をそらしてしまう。
そうしていると、高梨はぶっと吹きだした後、
「お、おまっもしかして白百合姫がとられるぅーっとか思って妬いちゃってんの!?
なにそれ、あの御影皐月くんがっ!
女子から呆れるほど告白されまくってる皐月くんが、可愛いっちょー可愛い、写メっていい?ねえ、写メっていい!?」
「……」
無遠慮にばしばし背中をたたいてくる高梨。
……あーウザイ、ウザイうるさい。
「っはー笑えるわ、ほんと。まあオマエ顔はいいけど、性格捻くれてるもんなー。
あんな顔もよくって爽やか君が目の前にいたら、いらっとするだろうよ」