やばい、可愛すぎ。
……なんで、こんなことになってる?
混乱する頭で、整理しようとするものの、
目の前で起こっていることが現実だとは思えない。
「御影くん何にする?」
ウン臭いほど爽やかな笑みで、ミナセクンが俺にそう聞いてきた。
「……コーヒー。ブラック」
俺がそっけなくそう答えると、そうとこれまた爽やかに返すのが、ますますイラついてくる。
自分がこんなにも余裕をなくしているのに。
それなのに、こいつは動じていないことが腹立たしくてしょうがなかった。……子供か、俺は。
ここは特別棟と一般棟を繋ぐ渡り廊下の、自販機の前だった。
ミナセクンは自販機に小銭を入れて、がちゃんと落ちてきたコーヒーと、ミネラルウォーターを手に取ると、コーヒーを俺に差し出した。
……飲み物まで爽やかだなんて、徹底して気持ち悪いくらい爽やかだな、こいつ。