やばい、可愛すぎ。


……どうしよう。

私は、眉を下げたまま困り果てていた。


抱き留めるようにして、私の腕の中で肩で荒く息をしながら、苦しそうに顔をゆがめている、皐月くん。


そう、私が抱き留められた後───皐月くんの声に心臓が破裂しそうになりながら、

なんとか目をつむってぎゅっと我慢していた私。


しばらく、してもいっこうに皐月くんの体の熱が消えないので、ゆっくり目を開くと……この様子だったのだ。



こんな雨の中ずっといたから……体も冷たかったしっ。

ど、どうしよう。


「さ、皐月くん……起きれる?」


ゆらり、と体を揺らしてみるものの、皐月くんは苦しそうに顔をゆがめるだけで、返事はない。


「んー!!」


ぐっと腕に力を入れて、皐月くんを起こそうとする……お、重い……っ。


皐月くんの体を起こそうにも、私の力ではびくともしない。


でも、こんなところでずっといたら……ますます皐月くんの体調が悪くなる……っ。



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