やばい、可愛すぎ。


けれど、私の携帯に男の人の番号はない。


お母さんは今、出張中だし……。

頼れそうなのは、小夏ちゃん。


ポケットに手をなんとか滑り込まして、私の携帯を取り出して、電話をかけようとしたそのとき。



ぷるるる、と携帯の着信がなった。

私のじゃない。ってことは……皐月くん?


もたれかかってくる皐月くんの制服のポケットから、青くぴこぴこ光ものを発見した。


手を伸ばして、それを取ると───そこには高梨、と表示されていた。



……たかなしって、確か皐月くんの隣にいる友達……?


それを見たとき、私はくっと息を飲みこむと───通話ボタンを押して、その携帯を耳に当てて、叫んだ。




「───皐月くんが、倒れたんです……!


 助けてくださいっっ!!」





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