やばい、可愛すぎ。

後ろのほうから、爽やかな声がして私は振り返った。


「今日は御影くんと一緒に来てなかったみたいだけど、御影くんは休み?」


「……水瀬くん」


いつもと変わらない、優しげな笑みで、


「学園祭の仕事を休むことと、御影くんの休みって関係あるの?」


と、聞いてきた。


「……それは、」

「まあ、いいや」


私が続けようとすると、水瀬くんは少しだけ悲しそうに口元を緩めながら、そう打ち切った。


すると、隣にいた小夏ちゃんがかかっと豪快に笑ったかと思うと、


「水瀬くん、もうちょっと強く押さないとたぶん気づかないよー」


「……まあ、分かってるけど」



二人には会話の内容が理解できているみたいで、なんだか私だけが仲間外れにされた気分になる。




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