やばい、可愛すぎ。


……え。


思わず、素で驚いてしまいそうになる。

驚きすぎて、声が出なくなってしまうくらいに。


呆然とする私を置いて、水瀬くんは煽るようにまた、口を開いた。


「ウジウジ泣いてりゃ勝手に伝わるわけ?んなわけねーだろ、ばっかじゃねーの?」


「……え、あ」


「そういうのを卑怯者って言うんだよ。

 それってただ自分が傷つきたくないから、ただこじ付けてるだけだろ!


 なに?お前は、相手が自分のことを好きじゃないって言った途端、自分の気持ちは好きじゃなくなるのかよ?ああ?


 そんな軽い気持ちで好きになってんなら、さっさと忘れちまえグズ!」



ぐさり、と水瀬くんの言葉が胸に刺さる。

水瀬くんはぐっと私を睨みつけたまま、視線を外さない。


私が、逃げてるだけ。

そうだ、私が傷つきたくないから───皐月くんに、告白する勇気がない。


卑怯者、今の私にはしっくりくる言葉だった。


見たくない現実から目をそむけて、耳を塞いで───逃げてる。



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