やばい、可愛すぎ。


純潔と、威厳の〝白百合姫〟───


私がそんな風に学園で呼ばれていることは、知っていた。



でも、陰でそうささやかれたって、別にへっちゃらだった。



それで、男の人が近寄らないトリガーになっているのなら、

それはそれで好都合なのだから。



だから、このままでも構わない、と思った。


私は別にこのままでも───〝約束〟は果たせるんだから。




男の人にかかわってもろくなことが、ない。




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