海辺の元で
店は正午になると、溢れんばかりの行列になる。
私は、ひたすら食器洗い。
純平は、ホール。

父と田辺さんがシェフ

他の二人は、アシスタント及びホール

母は、なんでもこなす。

仕事が遅い私の食器洗いも、母は手伝う。

とにかくキッチンは戦場だ。

普段温厚な父も仕事となるとまったく違う。

怒鳴るのは、当たり前。

昔、私がお皿を割った時は、すごい剣幕で怒られた。
夜は、夜景を楽しむディナーの為に、カップルで満員。

結局、夜23時まで片づけやらなにやらで、食事は出来なかった。
初日のミニ反省会を終わらせて、とりあえず今日は終了。

お父さんとお母さん
私、そして純平…

店の鍵を閉めた。

そう、夏休み中は、うちの空き部屋に居候だ。
途中まで歩き始めた私達。
が、お母さんが大事な忘れ物をしたそう。
お父さんとお母さんは、店に戻った。

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