甘い誘惑~Sweet Refrain~
いくら残業が続いているからと言って、疲れているからと言って、ご飯を食べないのはよくないと思うんだよね。

差し入れでも持って行ってあげようかな。

ああ、でも今日は残業じゃなかったらどうしよう?

「それを夕飯にすればいいだけの話じゃない」

思わず独り言を言ったあたしに、周りが何事かと言うように視線を向けてきた。

あたしは会釈をすると、早足でその場から立ち去った。

「えーっと、コンビニは…あった」

すぐ近くにあったコンビニへ逃げるように駆け込んだ。
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