壁をドンとしてみましょう



「ちげえよ、なんで、俺に壁ドンしてんのって聞いてんだよ。」


そんな俺の言葉に、より一層、顔を赤くする美鈴。



…おいおい、待て。

そこで、顔赤くするって。


反則だろ。



美鈴が、ふざけてやっている訳じゃ、ないということは。



「あ、のね。実は。」と言って、話を切り出そうとする美鈴の、右頬に、自分の右手を添えると。


美鈴は「ひょわっ!」と変な声を上げ、少し目をそらす。




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