ニセモノ×初恋=??
―――井ノ上との話の前に何だか心が浮わついてしまった…。

照れる必要はないと言い聞かせ、教室に飛び込んだ。

教室を見回してみると、数名のクラスメートが残っている。

だが、井ノ上の姿が見当たらない。

―――まさか、逃げたか?

私がキョロキョロしていると、

「あっ、各務、井ノ上がちょっと待ってろだってさ」

部活に行こうとしていたクラスメートが教えてくれる。

「そうなの?」

「うん、伝言頼むって言われたから、各務が帰ってくるの待ってたとこ。んじゃ、俺ら部活に行くから」

私が来るのを待っててくれたみたいだったので、

「ありがとね」

お礼を言ってから、一先ず自分の席についた。
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