ニセモノ×初恋=??
「ちょっと!いいって言ってないでしょ!」

手を振り払おうとするが意外と力を込めてるのか振りほどけず。

「痛いから嫌だって!」

「今度は失敗しない。優しくするから」

「優しくなんて無理でしょ!」

「するならちゃんとしろって言ったのはお前だろ」

「いや、だからと言って改めてしてほしいわけじゃないって!」

頬を挟まれたままで言い争う。

だが、

「……いいから目をつぶれよ」

そう言って井ノ上が近付いてくる。

「ちょっと……」

私の抗議も聞かずにいやにゆっくりとした動きで近付く井ノ上の顔。

―――頭突きの恐怖を敢えてゆっくり近付くことで倍増させてるのか!?

ゆっくりとはいえ、井ノ上が至近距離に近付くのはすぐで。




「~~~~~っ」




その間に耐えられず。




「各務、好…「頭突き、痛くしないでよ!」」



井ノ上が何か言いかけたのと、私の叫びが被さった。
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