ニセモノ×初恋=??
起動画面が表示され、ホーム画面に切り替わるまで少し時間がかかるため、スマホを机に置いた。

―――起動されるまでの間に、アイスティーでも注いでこようかな。


そう思い部屋から出て、キッチンでカフェインレスのアールグレイティーを作ってグラスに注いだ。

出来上がったグラスを持つと、氷の冷たさが気持ちいいくらいだ。

部屋に戻り、一口飲んでからコースターの上にグラスを置いた。

そしてスマホに触ると。


「!!!???」


いつもならあり得ないくらい、メールが入っていた。

不在着信を知らせるメールもあったが、美波ちゃんや菜緒ちゃん、お姉ちゃんからも来ていて。

母親は留守番を聞いたせいか着信はなかった。

ただ、それ以外にも。


「児玉くん……」


児玉くんからのメールや不在着信が、一番たくさんきていた。

というより、ほぼ児玉くんで8割を占めていて。


その名前を見るだけで、ズグン、とした胸の痛みが表れる。


それを誤魔化すかのように、日付が古い方の未読から読んでみることにした。



だけど。




〔帰りついた?〕

〔連絡ないけど大丈夫??〕

〔電話もつながらないけど、電源切れてるだけ?〕

〔もし気付いたらメールください〕



児玉くんから心配そうなメールがたくさん来ていて。


読みながら、鼻の奥がツンとするのを感じた。



―――どうして?




―――どうして、ニセモノの彼女役相手に、ここまで心配してくれるの?



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