欲張りでいーでしょ!!!
宣戦布告?とお誘い
紗羅side


親友の笠原 杏は、晴れて片想いしていた
宮沢 朝日と両想いになりました♪


色々大変だと思うけど....
杏が幸せなら良いよね....!


『夢山さん!』

『あ....っとぉごめん!ボーっとしてた!』


同じクラスの女の子、片峰さん。


あまり話した事ないんだけど....なんだろう??

『あのー....』

曇った眼鏡から見える
眼差しはハッキリしてる。

『影山君と付き合ってるんですか!?』


『ぇ、え!?』

忍!?なぜ忍!?


『えー....っとぉ///なんで?』

意外....片峰さん真面目そうだからこういうの興味ないと思ってた....!

忍とは幼馴染みとか?




『実は私....影山君が好きなんです!!!....』



......



『えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?!?!』


好き!?


『好き....って忍を....?』

『はい....///』


そ、それを私に言ってどうするの....?

言いたいけど言葉に出ない


『それ....宣戦布告?』

ちょっと私の声が本気になったみたいで
片峰さんはビクッと肩を震わせる

『宣....戦布告なんて!そんな!!私は....宣言しただけで....』

いやいやいや、それ、宣戦布告だから。


『本当にお付き合いしてるんですか....?』

『うん。悪い?』


『いいえ、それが事実なら大丈夫です。』

『は?』

『夢山さん....
影山君を幸せにしてくださいね(*^^*)』

ギュッ

握手を満面の笑みでして片峰さんは走っていった。


な、な、な、なんなの!?
宣戦布告....じゃないわけ!?

どっちにしても、忍はあげないけど。


不安....だよ。


忍....意外とモテるんだ。
性格良いし、優しいし、
カッコイイし、サッカー部のエースだもんね。


グイッ


『きゃあっ』

ドサッ

『いてて....』


思いっきり手をひかれて私はしゃがんだ。


『し、し、忍ッッ///』

まさか聞いてた!?


『片峰夏智。俺と小学校同じ。』

『え....?』

『俺が付き合ってた人達全員脅してるらしい』

脅し....?!



『ごめん....紗羅。』

『何で忍が謝るのよ?!』


『あ゛ーくっそ。』


イキナリ切れる声に私は震えた。


『ご、ごめ....』

ギュッ

『紗羅....ごめん。
俺、お前を守ってやれなくて....』


『は、はぁ?///』

さり気なく抱きしめるの上手いなぁ忍。
今まで付き合って来た女の子達にもこんなこと....


『俺....本気で女 好きになるの初めてだから。ちゃんと....恋愛ってもんが出来なくて....///』


初めて....?

『わ....私は充分忍から幸せもらってるし....
守ってもらってるよ....///満足だけど。』


『あー、紗羅可愛い。』

『ッッ///』

本当にさり気なく言うなぁ....///


『ま、本題はこれ。』


ピラッ

『遊園地のチケット....!』

『デート....笠原と朝日も上手くいってるらしいし。2人は恥ずいから....初だし、ダブルデートしねーか?』


頭をかく忍、カッコイイ....かも。


『ありがとう....!
ちゃんと考えててくれたんだね』

『俺も一応男だし。
これくらいしかできねーけど。』


『これで充分だよ??(*^^*)』


優しくてちょっと不器用な彼氏にドキドキです。

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