欲張りでいーでしょ!!!
笑顔
忍side


俺は影山 忍!!!

紗羅が大好きな中1!!!


お母さんは浮気症でそれをお父さんは
知っていても止めなかった


そしてお母さんと浮気相手の間に
出来てしまった子供...が伊織。


俺の初恋は伊織。

付き合って結構立った時、
妹という事を明かされ別れた


妹だからと言って本当に好きだったなら
別れなかったと思う。


その後俺は何人もと付き合った


でも、本当の恋なんてなかった。
そんなのいらなかった。


そんな時だった



中学生活が半分くらい経った、夏休み後半。


俺は町の大きなお祭りに行った


そこは嫌と言っていいほど知り合いが集まる場所で、制服指定の俺らの学校では見れない、私服をさらせる場所だった


女子はほとんど浴衣


その頃彼女がいなかった俺は彼女探しとして友達と話してた


それで、迷子になったとかいう女に出会って、無視してたんだけど。

笠原と同じ卓球部って言うから、
俺は仕方なく高台に乗って
笠原ーと叫ぼうとした

でもその女は、

『杏は耳悪いから...』

とかモゴモゴ言って。

『じゃあ、誰呼べばいいわけ?』

『...夢山。夢山紗羅。
卓球部で1番しっかりしてるし。』


夢山...紗羅。


その時までは本当にただの
クラスメイトだった


スゥッ
『夢山ー!夢山ー!夢山ー!!!』

話したことはあるけど、
給食当番くらいだった。


そしたら1人俺の叫び声に振り返って、
迷子の女に手を振った



その笑顔に惚れた





『えと...忍、だよね?
ありがとう!優しいんだね』


『...あ、あぁ。』


本当にドキドキした。


その後俺は、むしゃくしゃして、
わかんなくなって...。

迷子の女、に告白されて、付き合ってた


友達がアイツ、
レベル高いぞとか言うから、普通に。


でも、紗羅の笑顔が忘れられなくて...。


それで迷子の女を振って、
俺はアピールから始めた


水鳥と紗羅が付き合ってるって聞いた時...。

頭の中に諦めるって選択肢はなかった


それで、


見事両想い☆ってわけ。



最近

紗羅は俺の事どう思ってんだろ。
って考えちまう


あ゛ー...


ヤキモチも辛いもんだよな



ガララッ


教室に忘れ物...取りに来たんだったっけ。


えーと...ジャージジャージ...



『キャッ』


バッ

『さ、...紗羅!?』


何故か左の髪の毛を抑えて目線を逸らす紗羅


『紗羅も忘れ物?』

『う...///』


『俺のジャージ知らね?』

『...ッッ...』


...??


紗羅、どうしたんだろ...。


『忍...あのッッ、』

パサッ


紗羅の抑えてた左の髪の毛にジャージが
ぶら下がってる

『...ごめん、絡みついちゃって取れない...』


...可愛い。


『これ、結構絡まってんなぁ...』


『うん...カッターで1㌢くらい切るよ!』



そう言ってカッターを手に持つ紗羅


『俺が切るよ その姿勢だと危ないし...。』

パシッ

紗羅からカッターを受け取って切り込みを...




『きゃぁぁぁぁぁぁッッ!!!!!!?!?!』

ビクッ

紗羅の叫び声に紗羅の顔を見る


『く...蜘蛛...』

背中に蜘蛛。


『紗羅、可愛いな』

『は、はぁ!?///そんなことな...』

ジョキッ







『え゛...』


俺の持ってたカッターが元、切ろうとしてた場所の何センチも上で、切れていた

『......ッッ...』


俺が思わず左の髪の毛から手を離すと


バサァッ


紗羅の長い茶髪が肩につかないくらいで
切れている



『...ッッッ...ごめん、!!!』


『......』


『俺、最低だ。好きな女の髪の毛切っちまうなんて...髪の毛は女の命なのに...ッッッ』


『......忍。』


紗羅の低い声に目をつぶる


『髪の短い女の子...嫌いじゃない?』

『え?』


『...短くても...変じゃない...?』


ドキッ

『いや...。俺はどっちかというとショートのが好み...なんだけど。///』


『...よかった』

フワッと髪の毛を撫でながらあの時と同じ笑顔を掛ける紗羅。


...



ずっと、このままなら良いのにな...。


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