欲張りでいーでしょ!!!
クラス替え
杏side


『朝日!!!!大好きだよ』


『俺も』


『これからも、ずっと一緒にいようね!!!!』


『おう!』


そう言って微笑む私と朝日の夢を見た


すんごくロマンチックで、
朝日は王子様みたいだった。





でも。



なんだか お別れ みたいだった





『....んず、....杏ってば!』


ハッ


『紗羅、ごめん。どーしたの?』

『どーしたの?じゃないでしょ!
杏が言ったんじゃない。球技大会悔しかったから、指導して!!!!って....』


『あは、そうだった☆』




『....クラス替えのこと?』

『....まぁね』


最近ボケーっとしちゃう。





朝日と離れるのが怖くて。



今日は3年生の卒業式が終わって、給食無しで部活無しだから、紗羅と町体で卓球。


あと、3日。


で、E組は終わる。




不安で仕方ない。



ていうか、怖い。



『紗羅は、忍と離れて....大丈夫なの?』

『うん。』

『即答!?寂しくないの!?』


『信じてるから。忍のこと。』


たったひとことだったけど、
すごく言葉に重みがあった。


〝信じてるから〟




『紗羅、成長したね(>_<)』

涙ぐんでる私に


『泣かないのー。
おばあちゃんみたいだよ?』

『まだピチピチの中1ですけど。』





朝日....。




離れたくない。
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