死神のレシピ
「アントニーさんは今何処にいるんですか?」



父子の父親が私に聞いてきた



「お店です。」



父親はロニーさんを見た



「ジェフリー、すぐにアントニーの元へ行くんだ。」



ロニーさんは父親を見てそう言った



「はい!」



父親のジェフリーさんは力強く返事をしてアントニーの元へと走っていった



「あ、私も…。」



駆け出そうとした私は突然目眩がして、その場に座り込んでしまった



「大丈夫かい?」



ダルシーさんが心配して私の背中を撫でてくれた



「すみません
寝てなかったから…。」



「アントニーの事は
ジェフリーに任せて
こっちで横になりなよ
あんたまで倒れたら
大変だから、さあ。」



ダルシーさんが私の肩を抱いて、お店の奥の方に案内してくれた


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