死神のレシピ
大鎌を持って身構える私にニッコリ笑って



「さあ
座って食べて。」



と、優しく言った



「その肉は…。」



人の肉だ!



と言いたいけど、震えて言葉が続かない



「ああこの肉は…。」



男が肉の正体を明かした



「豚の肉だよ。
骨から煮込むと
いい出汁がでるんだ。」



豚の骨?



私は騙されないわよ



これが豚の骨だなんて…



う~ん良い匂いだ…



「さあ
鎌を置いて
安心して食べて。」


男は私から鎌を取り上げると、壁に立てかけた



「さあ。」



男に急かされて、私はテーブルに座った


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