死神のレシピ
その男はニッコリ笑って



「仕込みのスープが
出来上がったところだから
ご馳走するよ。」



と言って、私をテーブルに案内した



「座って待ってて
用意するから。」



男はそう言って奥の厨房に入って行った



騙されるもんか!



私を安心させて食べちゃうつもりなんだ!



私は大鎌を盾にして身構えた



スープを注いだお皿を持って現れた男は、テーブルの上にそれを置いた



それは、さっき人の肉を煮込んでいたスープだ


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