死神のレシピ
ん?アントニーが笑ってる?



「どうして笑ってるの?」



「あ、悪い悪い
俺の料理を嬉しそうに食べる
ミーシャを見てたら
なんだか俺も嬉しくなってくるんだ。」



そう言ってまた、アントニーは笑った



「変なの。」



「そうだね
変だね。」



私もつられて一緒に笑っていた



「死神の仕事はどう?」



「今日初めて病院に行ったの。
それがね散々だったの…。」



アントニーは私の話を楽しそうに聞いてくれた



アントニーと食事をしながらお喋りをするのって本当に楽しいなぁ



この時間が永遠に続けばいいのになぁ



でも



私はここにいちゃいけないんだ


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