死神のレシピ
「最近…忙しくて…。」



「さあ中に入って
食事をすぐ用意するから。」



「いや…今日は…。」



「他で食事済ませてきたの?」



「いや…そうじゃないけど。」



「食べていってよ、ね?」



「う…ん…。」



私は仕方なくお店の中に入った



いつもの一つしかない席に座る



アントニーはすぐに料理を持ってきてくれた



テーブルに料理を置くと、いつもの様に向かい合わせの席に腰を下ろした



相変わらず良い匂いだ



私は料理に手を付けた



こんな時でも、やっぱりアントニーの料理は美味しかった


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