死神のレシピ
「ダレル
この世では病院暮らしの毎日だったけど
天国では元気で暮らすのよ。」



「僕は大丈夫だよ
天国は楽しそうだし
今からワクワクしてるんだ

こんな体の弱い僕を
今まで育ててくれて
ありがとう。」



ダレルは母親の頬にキスをした



「じゃあ僕行くね。」



そう言って私の元に戻ってきた



「もういいの?」



「うん。」



「じゃあ行こうか。」



私はダレルの手を引いてトンネルに向かった



母親は体の前で手を組んで



「ダレルの事を
宜しくお願いします。」



と、祈るように叫んだ



「じゃあねママ。」



ダレルは手を振って母親にお別れをした


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