死神のレシピ
部屋の奥には厨房らしきものがあった



そこに一人の男が私に背中を向けて立っていた



男の前には大きな鍋



男はその鍋をかき回していた



鍋から引き上げたお玉には…骨…



こ、これって…



噂に聞いていた…魔界のスープ…



夜な夜な人間を煮込んで作ってるという…



や、やばい



に、逃げなくちゃ



ガタン



いけない



後ずさりした時、椅子を倒しちゃった



「ん?」



男が私の方に歩いてくる


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