死神のレシピ
気が付くと、外は明るくなっていた



アントニーの額に手を当ててみる



駄目だ、全然熱が下がってない



アントニーから死の匂いが漂ってきた



駄目だよアントニー



あなたはこんな所で死ぬべき人じゃないんだ



助けを呼びたいけど私には知り合いが誰もいない



私には何もしてあげられない…



・・・・・・・・



そうだ!



市場の人がいた



市場の人とアントニーは親しそうだった



市場の人、確かロニーさんって言ったっけ



「アントニー
人を呼んでくるから
少し待ってて。」



私は市場に向かって駆け出した


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