愛というキモチのカタチ。
不安定。
ある日。


特に用事があったわけじゃないけれど、なんとなくぶらりと彬ちゃんの会社がある方へ寄り道をしたくなった。

一緒に帰れないかな、なんて考えて。

これがいけなかったんだろうなぁ。


いつもと違うことをしたりするから、ろくなことがないんだ。


目の前で起こっている出来事が把握できない。

理解不可能で…。


ただ立ち尽くすしか出来なかった。


走り去ろうとする女性に駆け寄る背の高い男性。

腕を掴み引き止め何やら言葉を発している。


首を振り何かを拒否するような態度の女性を引き寄せた。



…どうして?


どうして抱きしめてるの?アタシはここにいるのに…。




彬ちゃん。


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