愛というキモチのカタチ。
親友と幸せと。
出社すると、真っ先に美来の元へと寄る。


「美来ちゃん。」

「このは、おはよう。ん?何かあったの?」


にへら〜…っと笑うこのはを肘でつつく。


「へへへ〜。アタシ、今日から木内じゃなくて”川藤”になるから。」



Vサインするとポカン顔の美来。
何言ってんの、寝言は寝て言え、って感じかな。


「はぁ?マジで?」

「うん、マジで。」


まるで芸能人みたいな感じで左手を掲げる。

そこにあるのは、光り輝くプラチナの証。


「えぇぇぇー‼︎マジー⁉︎」


まだ就業前のフロアに美来の雄叫びが響き渡る。

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