あたしと3人の王子様*
ーープルルルルっ、プルルルルっ
突然鳴るケータイに思わずビクッとした
ヒロくん!?
と思ってディスプレイを見ると
そこには朝日祥太の文字
なんだ…期待しちゃったじゃん
通話ボタンを押して耳にケータイをあてた
「…もしもし」
『…その様子、どうゆうこと?』
「まだ、なんにも…ヒロくんはあたしが嫌いなのかな」
『そんなの俺が知るか。それを知るためにそこにいるんだろ』
まぁ、確かにそうだけど
自信をくれた祥太に、もう一度勇気が出る言葉をかけてほしかったんだよ
乙女心がわからないお兄ちゃんだ…
『つーか、さすがにもう帰ってこいよ。花の母さんも心配するだろ』
「……そうだね」
『…なるべく早く帰ってこいよ。明日は学校なんだからな』
…なるべく、ね?
こういうときの祥太のさりげない優しさが、あたしは好きだよ
「うん、わかった」
『じゃ、気をつけてな』
次の電車まであと10分
それまでにヒロくんが来なかったら
ヒロくんはあたしのことが嫌いってことにしよう
かなりひねくれた考えだけど…