一目惚れから始まる恋
今日も移動教室のときは、

サトに頼んでわざわざ遠回りして2年の教室の前の階段を利用したり…

たまたま、彼女のクラスと第2校舎に移動教室が重なったときは、タイミングを見計らって、彼女の前か後ろをキープする

けっこうタイミングを合わせるのって大変なんだ…

でも、前後になると彼女の声が聞けるんだ…

少し鼻声で、特徴的なワカイイ声!!

今日の算数の授業のはなしや
友達の恋の話
今日なんのドラマを見るとか

たまにほんとにたまにだけど、友達にからかわれるようにして 肘で突かれた彼女が後ろにろに後退り俺にぶつかる事もある…

そんなとき城木ジュンは
後ろを振り向き
背の低い彼女は上目ずかいで、黒みがちの瞳で俺をしっかり見て

『すいません』
って頭を下げるんだ…

俺このときぜったい顔にやけてるわー
『どうもっ』
って返して…
彼女は友達のわに戻る…
後ろの人に迷惑だからもーやめようって笑って皆にいつも言うんだ…

まだ彼女は俺に気がついていない…


切ない俺…

< 7 / 86 >

この作品をシェア

pagetop