俺様なアイツと。
第1章

早とちりしちゃったんです。






[明音side]



照りつける太陽の下で


「あ…暑いよぉ……」


そう言いながら焼けた様な熱いコンクリートの上をパタパタとサンダルで走っていく私。


「やばい!遅刻だぁ~~~(泣)」


今日は、親友の波香とカラオケに行く約束をしている。
集合時間は11時。
今の時間は11時5分。こ、殺されちゃう~~~~!!
その集合場所まで1分も経たない所で信号にひっかかった。


「もーー!!早くしてよーー!!」


はぁ、はぁ、と息を整えながら持ってきていたスポーツドリンクを飲もうとした時。


「??」


私は近くの公園に目をやった。


「なにしてんだろ」


よく見たら苦しそうな表情をした同い年ぐらいの男の子がベンチで横になっていた。
え…。もしかして……。


「うそッ!!」






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