磁石

*3




そして今度こそ立ち去ろうとしたその時…




「あれ、春風さんじゃん!」


「…えっ?」



いつの間に後ろにいたのか、冬風があたしに喋りかけていた。



え、さっきまでチームメイトと喜びあってたよね?



ま、まさか




「瞬間移動…!?」


「違うから」




そうやってヘラって笑う冬風。





ドキッ…







不覚にもドキッとしてしまった。








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