セカンドデビュー【完】
第7章 神無月の鎮魂歌
上に乗った僕の汗が、ぽたぽたと落ちる。
カーテンを閉め切った部屋に、倖太の声が切れ切れに響く。

何度か体を重ねるうちに、倖太は責められるのも好きなんだと解ってきた。

昼間から、こんなことをしている……。
組み敷いた倖太の汗を舐め取る。ベルトで手首を縛って、抵抗できないようにしてある。

もっとも、倖太は優しいから、何をさせてもほとんど抵抗しない。

体が震えて、快感が全身を走り抜ける。
眠気に襲われて二人で汗だくのまま、気を失うように眠ってしまった。
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