〜私とペットの物語〜






「…ぴぴちゃん私が飼うから。」





え…?



いまなんて言ったの?




突然過ぎてパニクった。




姉は強情で欲張りだ。
白いうさぎが死んでから


自分が飼っているのが
キキちゃんしかいないから




ぴぴちゃんを私から取り上げた。














許せなかった。
大好きなぴぴちゃんをとられるなんて
嫌だった。




でも従わないと姉はとんでもない
事をしてくるだろう。







これまで私は
姉に散々嫌がらせやいじめを受けた。





ふすまに閉じ込められて、
出ようとすると殴られたり
暴言を吐かれた。






私はお父さん子だった。
普段あまり家にいないけど
ほんのたまにだけ
お父さんがいるとき私を買い物や
遊園地に連れて行ってくれた。





でも帰りにタクシーで私を
送った後、
仕事でいなくなってしまった。




家に「ただいま…」



と帰ると、お母さんと姉が
睨んでまっていた。



なんで睨んでくるのかわからなかった



姉がまた私をいじめてくる。




お前なんか出て行けば良いんだよ。
とか
お前なんか死ねよ。などなど。




「まま助けてえ"ー」



と言ってもお母さんは睨んでくるだけ




知らんぷりされてた。





ぴぴちゃんの事は諦めてた。
姉にとられたら
ぴぴちゃんは…もう私のところに
戻ってこないかもしれない。




そんなのやだ。
絶対やだ。
でもそんな私の願いは砕かれて
しまった。





私が小学校に入学し、
半年くらいたった時、急に
引っ越す事になった。





皆で片付けて、荷物を段ボールに
詰めて。





当然ぴぴちゃんも!






私は小学校入学前に
学童にはいった。
ようするに児童館みたいなところだ。






いつもどうり学校が終わると
学童へ行き、遊んだりお菓子食べたり
たくさんお喋りした。





5時の鐘がなり、もう帰る事になった。






いつもどうり先生と、変える方向が
一緒の子と帰るのだが、
一つ疑問が生まれた。





今日引っ越しの日だ…



じゃあ今までいた家じゃないところに
行くんだ。




でも、どこだっけ?
あれ?思い出せない!?



なんでなんで?どうしよう。




1人でパニクっていると、
学童の先生が話しかけてきて



「どうしたの?」



「今日引っ越しの日なの。
でもね引っ越した家わかんないよ。
どうしよう…」




すると、タイミング良く
お母さんが来た。





先生とばいばいして
引っ越した家に向かった。





前の家より遠くなって
ちょっと不便だけど住む家が無くなる
よりましかな。





引っ越したばかりだから料理出来ない
らしいので





お寿司を買って食べた。






< 5 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop