僕の、うさぎさん。

結局俺は、何も話を膨らませられないまま、教室についた。


席に着くと、他のクラスはもうたくさん集まっていた。


ダメだなぁ…俺。


雨はまるで俺の心みたいに、ザーザーと降りつづけた。





「じゃ、学年での代表二人と委員長は残っておいて。他、解散!」


最悪だ………


俺は、じゃんけんに負け、学年の代表になってしまった。


今日はほんとついてない。


さのひなこは先に帰ってしまったし…。


代表についての話を聞き、やっと解放された。


今日は一人帰りながら反省会をしようと思っていたら、


「神崎くん!私、傘忘れちゃって……。一緒に入れてもらえないかな?」



と、声をかけてきたのは、もう一人の学年の代表、隣のクラスの松下美月さん。


ショートカットで、大人っぽい顔立ち。


美人で、広瀬すずに似ていると男子たちが噂していた。

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