虹の架かる橋
「運命を信じるなら、2人で行こう、って決めた日に、虹が掛かった橋を見れたら、結ばれるって言い伝えだから…。」

マサはそう言った。



私達は、その日が今日なんだね…。



「虹、出てるかな…?」


私はマサに訊いた…。



「どうだろうね…。」


マサも、少し便りない感じで言った。



フォローを入れるように「言い伝えだから…」とマサは付け足して言った。



私も「そうだよね。」と元気に言った。



内心、虹が掛かっていてほしい、と望んでいた。


ミーが見れなかった、虹をマサと一緒に見たい…。



神様に応援してもらいたい…。


そう願っていた…。



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