虹の架かる橋
別にマサが励ましの言葉をかけてくれた訳じゃない。


でも、マサが作り出す雰囲気が私を優しく包んでくれる気がした。


暖かな春の日差しのように…。


だから、さっきの涙を流した感情は、すでに落ち着いていた。




完全にマサが好き…。




もうこの気持ちは止められない。


目を鉄板に戻すと、お好み焼きが「私をひっくり返して」と私に訴えていた。


「多分、いいキツネ色だよ?」
私が言いながらひっくり返した。


「本当だ。凄いな。」
マサは、私の絶妙なタイミングに歓声を発した。


「でしょ?」


こんなたわいも無い会話が、私にとっては嬉しかった。


マサと話しているだけで、幸せを感じていられる。


だけど、来月にはNZ帰ってしまうんだよね…。


そんな日なんて来なければいいのに…。


ずっとこうして居たい。




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