変わり者同盟
「久流君、クロが・・・」

「大丈夫。クロだから。アイツは胃も心も広い。」


えぇぇ・・・・・・


「で、でも、私、も・・・」

心臓が・・・・・・



「嫌なのか・・・?」


少し私を離し、しゅーんっと、不安そうに私を見る久流君。

み、耳が見えるっ・・・子犬みたいな耳が見えるっ・・・・・・



「い、嫌じゃ、ない・・・
むしろ、嬉しい・・・・・・///」


顔を真っ赤にしながらも小さく呟けば、久流君がふいっと顔を背けた。



「・・・・・・何それ・・・すげぇ嬉しい・・・///」


く、久流君の耳が赤い気がする・・・気のせい、じゃ、ないよね?


思わず私まで顔を赤くさせていれば、久流君が私との隙間をゼロにした。



そして、明るく言った。





「・・・てことは、変わり者同盟の目的は達成だな!」


その言葉に、私は笑って答えた。



「うん!!!」











――変わり者同盟の目的。

“変わり者同士親睦を深める”



確かに、達成できたよね。

和真君・・・///







―END―




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