親友ストラップ
~美優SIDE~

梨佳がいじめられてそろそろ1ヶ月がたつ
相変わらず紺野美里亜は梨佳にひどい仕打ちをしている
昨日は梨佳の机に落書きをしていた
おとといは梨佳の持ち物が焼却炉に捨ててあった
そして今日も・・・
「ほら!これできれいにしてあげる!」
「いやっ!やめて!!」
「うわ、それ全然洗ってないモップじゃない?きたなーいww」
洗っていないモップを押し付けられていた
「高梨さんもやりなよ!楽しーよ!」
あ・・・
「・・・うん」
「美優!?」
私はモップを手に取った
「・・・っ!」
梨佳にモップを押し付ける

ごめん!美優!!

私は慌ててモップを取り落とす
「あ・・・」

空気が凍る

私は教室から駆け出した

紺野美里亜の舌打ちと美優の助けを求める声を聞きながら・・・


~梨佳SIDE~
「美優!?待って!!」
「ちっ」
追いかけなきゃ!!
立って走り出そうとするけど誰かに髪をつかまれる
「痛っ!」
振り返ると紺野美里亜が私の髪をつかんでいた
「どこへ行く気?」
「あ・・・」
やばっ
「あんた・・・私から逃げられるとでも思った?」
「ええ、思ったわ」
その瞬間紺野美里亜の表情が変わる
私は強がったことを激しく後悔した
「は?・・・ったく、少しお仕置きが必要ね?」
何?
「ちょっと、アレもって来て」
とりまきに何かを持ってこさせる
何だよ アレって・・・

そしてとりまきが持ってきたのは・・・
はさみ
「・・・っ!」
まさか・・・
まさかまさかまさかまさかまさかまさか

紺野美里亜ははさみを掲げて地獄の宣言をする

「これであなたのきれいな長い髪を切ってあげる!」

そんな・・・!






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