This is us -2




弱っていた私は、そのまま優花に連れられて家へと帰った。


『大丈夫だから。落ち着いて、ゆっくり休んで。また連絡するから』



何も話せないほど、自分自身意識が朦朧としていて。


それから、三日間学校もバイトも休んで寝込んでしまった。


携帯には、優花や佐々木くんから大丈夫ってメールが届くけれど、私が待っているのは結城くんの意識が戻ったかって事。


結城くんに会いたいのに、怖くて行けない自分が情けない。



四日目の朝、学校に行かなきゃと起きた私は携帯を見てすぐに結城くんの病院に向かった。


『蓮ちゃんの意識が戻った!』


佐々木くんからのメール。



結城くんに会える…

結城くんの口から直接聞きたい。



大丈夫だって…



ちゃんと、確認するんだ…



「佐々木くん!」


「小田切さん、こっち!」


結城くんの病室に急ぐ。

息がうまくできない。


「蓮ちゃん!来たよ!」


佐々木くんが病室のドアを開いて…




.



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