This is us -2




「遅くなって…ごめん」



結城くん…


「たくさん傷付けたし、たくさん泣かせた…」


心地良い低い声。

私の知っている、彼だ…


涙がとまらない。

それだけで、もう充分過ぎるくらい、幸せだよ。


「本当に、ごめん。それでも俺は…もう一度、やり直したい。幸せにしたい…」


「…ゆ…き、くん…」


私は声がうまく出せなくて、何度も鼻水を啜る。


「結婚を、前提に…付き合って下さい…」


目の前に差し出された、白い箱の中で輝く指輪。


結城くん、大好きだよ。


すっごくすっごく…大好き


「…はい」


やっと絞り出した声は、消えてしまいそうなくらい小さかった。


「せーのっ!!」


パンッ!!




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