This is us -2




「準備、進んでるの?」


優花の職場からすぐの所にあるカフェに入った。

「うん、色々大変だけど…少しずつね」

「そっかー。さとりが結婚かぁ…まだ想像つかないわ」


優花はクスクス笑いながら、珈琲を啜る。


「あたしだって…でも本当、優花と佐々木くんのおかげだよ」


二人が会う機会をつくってくれなかったら、何も変わらなかった。

後から聞いた話、二人が蓮に色々と今までの事を話したり、アルバムを見せたり、記憶を手助けしたんだって。

本当に、嬉しかった。

だからこそ、最高の結婚式にしたいんだ。




「二人とも世話が焼けるんだから」


「色々ご迷惑おかけしました」


いつまで経っても私はいつも優花に甘えっぱなしだ。
けれど、嬉しそうに微笑んでくれる優花を見て、私も笑みがこぼれる。


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