お前のことが好きだから。
「何だー?誰もいないのかー?」
先生はみんなの顔を一人ずつ見ていくがほとんどが目を反らした。
このままいくときっと面倒なことになるな…。
そう思ったあたしは
「先生、あたしやります!」
手を真っ直ぐに挙げて実行委員に立候補した。
「鳴海ぃいー!!お前ならやってくれると先生信じてたぞ♪」
先生は嬉しそうに言った。
……ほんとにやってくれると思っていましたか?
絶対にあたし意外の人が立候補したとしてもその言葉を掛けていたでしょ。
「よしっ女子は鳴海で決定だな、男子!立候補する奴はいないか?」
…多分、立候補する人なんていないでしょ。
スッ
「俺やります。」
あたしの予想は外れた。
しかも……
何でよりによって河野なわけ!?
「「「あたしもやります!!」」」
河野が立候補したからか、女子が何人かそう言ったけれど…
「女子は鳴海で決定だから駄目だ。」
先生の言葉に一撃され、諦めた。
「いいなー鈴ちゃん。」
「いいなー。」
殆どの女子が羨ましそうにそう言った中。
数名のケバ系女子が此方を睨んできた。
こっわー。
ていうかあたし関係ないし。
貴女たちが立候補すればよかったんでしょー。
しかもあたしの後に河野が立候補したんだからあたしを睨んだって意味ないでしょ。