いつまでも。

それから

「はぁ……」


「あの人、土方歳三言っとったなぁ。」


土方「剣の稽古がしたけりゃあここの少し先の試衛館に来い。」


あー女将はん剣の稽古やなんて許してくれはるやろか……


あの日から数日部屋で塞ぎ込んでいた。


なんといったって、鏡華は芸妓の卵。時々お座敷には出してもらっているがほとんど舞の稽古づくし。


土方の話は今の鏡華にとって美味しい話である。このままこの話に食いつきたいのは山々だが問題がある。女将さんだ。


「直球で言った方がええんかなぁ」




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